3.06.2025

QUE LINDO from Norway Japan Tour 25 Spring

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PLANET ON A CHAINともEl Puenteで共演するQUE LINDOをご紹介。ちょうど彼らも同じタイミングで日本ツアーをするのでぜひチェックしてみてください。
 
 
Que Lindo Japan Tour Spring 25
 
3月7日 今池HUCKFINN
3月8日 京都POP PIZZA
3月10日 大阪HOKAGE
3月11日 中野MOONSTEP
3月13日 初台WALL
3月14日 西横浜EL PUENTE with PLANET ON A CHAIN and TRUE FIGHT 


 リリースはPOISON RUINの初期音源と同じURGE RECORDS




 

Que Lindo Ericへのインタビュー / インタビュアー:Toshi 

-Hi エリック、インタビューを受けてくれてありがとう。早速だけど自己紹介とQue Lindoというバンドがといういうふうにはじまったのか、そして誰がバンドにいるのか教えてください。


きっかけとなったのが2年前くらいにハードコアのデモを自分で作ったところから始まるんだ。だけどその時は特にそのデモで何かするってことは特にしてなかったんだ。

僕はほとんどの音楽はErik Lindoというアーティスト名の元リリースしてるんだけど、それはもっとインディロックやフォークロック的なアプローチなんだ。

 

Que lindoのデモに関してはDarkthroneとNegative Approachを混ぜたような音を目指したプロジェクトで、僕はドラマーでもなければパンクボーカリストでもないけど、とりあえず曲を書いて録音してそこからどうなるか見てみようと思ったんだ。

 

コロナが猛威を振るっていた間オスロのパンク・ハードコアシーンでは何かが変わったようだった。

そしてコロナによる社会的な活動制限とかが解かれた後僕は前よりももっと色々なライブを見に行くようになったんだ。

ちょうど僕が住んでいた近くにOslo gate 35と言われる場所があって、そこは人も住んでるけど、ライブもあったりしてね。そこでTeppebombeやAssistert Sjølvmordとかのバンドがハードコアパンクのライブをしててそれがすごく印象に残ってて、自分の住んでるところから徒歩五分のところで起こっていることに僕はとてもインスパイアを受けたんだ。その場所は残念なことに市当局に閉鎖されてしまったんだけどね。


-自分のバンドの音をどう表現する?特に影響を受けたバンドや音とかある?


元々のアイディアとしてはNegative ApproachとDarkthroneを混ぜたような音。すごくクラストってわけじゃなく、そしてちょっと変わっててダーク、そしてリフをベースとした音かな。実際に自分ででも作成のために作曲を始めたら出来上がったのはあまり重くなく、ハードコア泊にガレージの影響があるような音だったんだ。その時は特にHank wood and the hammerheadsとInstituteをよく聞いていたよ。ふたバンドともハードコアパンクシーンにいるけど、でも少し変わっていて外れているというか、その変わっていることが逆に彼らを際立たせいたんだ。Glueもそうだね。日本のハードコアも同じような感覚を与えてくれる。GISMや新しいバンドでいうとMilkやSchizophreniaとか。もともとはストレートなハードコアをやろうとしてたんだけど、一つか二つの要素を変えたせいで少し風変わりでワイルドな音を出してる。僕の一番すきな時期は80年代のボストンシーンかな。それが普段なんか作曲しようとしたら出てくるかも。Seigeからも大きな影響を受けてるね。


-Que lindoの歌詞はどんなことを扱っているの?

 

僕は長距離走にハマっていて、だからデモの曲のほとんどは走ってる時に書いたんだ。自分はミュージシャンとして一番大事にしていることは自分の音楽を通して何かポジティブなことに貢献できること。

 

最初は自分自身から、そして僕の音楽に興味を持ってくれる人たちに波及していってくれたらと思っている。僕は歌詞が音的リズム的にワイルドであって欲しいと思う、でも歌詞はポジティブで理想主義者的だ。自分自身の理想の社会というものを具体的に描き出すのはとても難しいと感じるけど、歌詞を抽象化することによってそれを表現することが少しは簡単になるんじゃないかなって思っている。

 

直接的に”収入上限1000万、誰もが手を出せる不動産価格、不武器生産、6時間労働”っていうんじゃなく、でも僕は僕自身や他の人たちが実生活でそういうことを達成する時に必要な楽しみとエネルギーを自分の音楽と歌詞に乗せて提供できたらいいなって思っているんだ。


-オスロのパンク・ハードコアシーンはどんな感じ?何か面白いことは起きてる?


イェス!それこそなぜ一番最初にハードコアパンクバンドを始めたいなって思い立った理由なんだ。コロナ以降僕は本当に何かクリエイティブなことをしたかったんだ。なおかつただ自分一人でデモを宅録するんじゃなくて、何かより社会的なことをしたかったんだ。僕の友達たちが他の海外のバンドに負けないようなカッコイイバンドをやってて、僕も試してみたいなって思わせてくれた。新しい若い層や、ハードコアシーン以外のシーンからハードコアシーンに新しい人たちが流入して来てオスロのシーンをよりエキサイティングなものにしてくれてる。芸大生、美大生や普段ハードコアなど聞かないような若年層とハードコアがごちゃ混ぜになって合わさった、新しいバンドがたくさんでてきてるんだ。あと日本のハードコアシーンみたいにライブに行ったらいつでも誰か知り合いに会うし、誰も知り合いがいなかったとしても誰か知り合って面白い話ができる。それはオスロのインディシーンにはないもので、インディーシーンでは個人はいたとしてもシーンとしてのコミュニティがない感じなんだ。そしてハードコアは社会的そして政治的な側面もとても重要な要素だね。


-ノルウェーのハードコアシーンでオススメのバンドはある?


イェス!ここ数年で言ったら本当に他所にも負けないぐらいたくさんの素晴らしいバンドがいるよ。Teppebombe, Asinin, Assistert Sjølvmord, Resept, Shament, Molbo, Problems, Invisible Hand, Anemisk, Accelerator, AG-3。若しかしたらパッと出てこないのもいるかもしれないけど、Urbanoiaは僕の大好きなノルウェーのバンドのうちの一つだね。彼らは数年前に解散しちゃったけど。


-日本のバンドで好きなバンド入る?


MILKが僕のナンバー1だね。ハードコアにクリーンなギターっていうのは最高かつ最も頭の悪い(いい意味で)アイディアだよね!彼らのライブはまだ見たことがないけどすぐに見れたらいいなって思ってる。スキゾフレニアもめちゃくちゃいいね。彼らの音楽は少し変わってて自分の独特な音を出してる。

 

SIBAFUとFerocious Xも大阪で見たよ。全然違う二つのバンドだったけどめちゃくちゃ良かった。Kagamiも新しい80s系ハードコア、KLONNSとLifeが重ためのリフのバンドとして好き。もちろんクラシックなGauzeやGismも大好きさ。Les Rallizes Denudes(裸のラリーズ)は僕の大好きなバンドのうちの一つだ。彼らの曲はいつもインスピレーションを与えてくれる。FishmansとFlippers Guitarも好きだね。たくさんのこれらのバンドは典型的ではなくってなんかとてもユニークでそれが日本的なんだ。Les Rallizes Denudesは典型的なロックバンドのセットアップでもその音は録音時に何かがおかしくなってしまったかのように独特で風変わりなんだ。Fishmansも作曲とレコーディングのアプローチがとても自由で独創的だ。SIBAFUのギターリストはGOFISHっていうインディフォークロックバンドをやってるんだけど、それもすごくいい。Shintaro Sakamotoも自分の好きアーティストだね。古いバンドでOff courseやHappy endも好き。Off courseのワインの匂いは多分今までで一番最高なアルバムだと思うよ。


-ジャパンツアーに向けて日本の人たちに最後に一言ありますか?

僕らの新しいアルバムが今カセット限定でツアー中に発売されます。売り切れる前に是非購入してください。多分五月六月にオンラインでリリースされるとおもます。後もしパンク・ハードコアバンドをやっててノルウェーや北欧でライブやツアーをしたいなら是非連絡して!よろしく!